12.oh.9

吸って吐いて、また吸って。

あゝ、荒野 前篇

観てきました。

 

無知も大概にしろって話なのですが、

寺山修司氏の作品なのですね…。

 

昨日の今日で観たのは大正解でした。

寺山修司という作家が燃やした命の熱量がそこには在りました。

力強い「生」に終始圧倒されました。

 

原作での時代背景がどうなっているのか分からないのですが、

2020年の東京五輪を終えても就職難の時代が続き

一年間は介護施設での労働を余儀なくされる若者という風景は

このまま行くと本当に訪れる静かな地獄のようでした。

 

そんな社会での生き方に疲れたり絶望し

自殺する者が絶たない中で活動する自殺防止運動団体。

彼らのとある運動の果てに一人の男が

「お前ら全員ブッ殺してやる」

と言い放つシーンがあるのですが、

自殺というのは詰まる所

自分の気に入らない世界をぶっ壊したい衝動なんだよなと

妙に共感したのが忘れられません。

 

糞溜めのような世界でボクシングに出会い

のめり込む新次の姿は「死んでたまるか」と叫んでいるようで、

観終わった時には何とも言えない興奮に包まれました。

 

今から後篇が楽しみです。

 

 

また何かあったら書きます。