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12.oh.9

吸って吐いて、また吸って。

闇金ドッグス3

映画『闇金ドッグス2&3』公式サイト

youtu.be

 

 

1作目、2作目とは全く違う面白さでした。

 

まず1作目という同じ時間軸にいた須藤、えりな、沢村が

安藤抜きで繋がっていく時点で面白かったです。

また登場人物が早い段階で揃いながらも

誰がやらかすのか、誰とぶつかるのかが読めないまま

各々のお金が絡んだ日常が描かれていく展開はハラハラします。

そして何より、今回まさかの主役を果たした須藤司の

魅力と成長っぷりがこれでもかというくらい強く描かれていました。

 

えりなに騙されて大金を失い、

当然安藤にはケジメをつけろと言われ、

ホストの延長みたいな事をして繋いでいた客から

強引に金を回収しようとするも失敗、

最後はプライドもクソもあったもんじゃないと

塩田に頭を下げようとまでするのですが、

その瞬間はじめて須藤の意地が生まれるのは凄かったです。

生まれて間もない意地の行き場を持て余して

ぐるぐるする須藤は、ハッキリ言ってかわいいです。

 

えりな、聖子、沢村の事務所で不遇な目に遭っているアイドル達、

芸能界で夢を追いかける女性と向き合うことで須藤は

ホスト時代に一度抱いた”夢を叶えたい”という思いに

縛られている自分に気づいたんだろうと思います。

そういった部分と頭が良くないという欠点を受け入れて

自分にしか出来ない闇金の生き方を見つける須藤の成長は素晴らしく、

闇金ドッグスでありながら爽やかな気持ちになれる作品に仕上がっていました。

 

個人的に印象に残ったのは、えりなが須藤に過去を打ち明けるシーンでした。

沢村に夢を食い物にされた経緯は話しながらも

日向との件は一切語らなかったえりなの姿に、

前作でホストを辞める羽目になった経緯を語った須藤と

ヤクザから闇金へ転職した本当の理由を明かさなかった安藤を思い出して、

1,2があって生まれた3に彼女が出てきた意味の大きさを感じました。

 

過去にも登場した人物が多い中で初めて出てくる聖子は

ステージママという説明から何か恐ろしいものを想像していたのですが、

闇金ドッグスの世界に出てくるとは思えないくらい

純粋で真っ直ぐで応援してあげたくなるキャラクターでした。

ていうか、前作に出てきた”母親”が怖すぎたんだよ…。

 

沢村に関しては「ツケが回ってくる」の一言に尽きるので、

この辺は実際に作品を観てスカッとして頂きたいです。

 

安藤もしっかり見せ所はあるのですが、行動がだいぶ穏やかになっていて

(穏やかと言うより、金貸し屋らしくなったと言った方が相応しいかも)

須藤だけでなく安藤も成長または変化しているんだなあと思いました。

出番が少なくてもキメるところはキメる安藤がとにかくカッコよく、

そりゃあ安藤を見る須藤の目もキラキラするよなと思いました。

 

 

闇金ドッグスの続編が出る、須藤も登場すると知った時

真っ先に自分は成り上がっていく安藤と

破滅していく須藤の物語を想像していたので、

2,3と二人の成長が描かれていくのはとても意外でした。

 

闇金ドッグスというタイトルからしてアングラっぽく、

殺伐としたイメージを持つ人が多いと思いますし、

イメージ通り人間のドロドロした部分もたくさん出てきます。

それでも安藤忠臣と須藤司という、

カッコ良くてカッコ悪くてどこか憎めない二人がいることで

今までにないタイプの作品になっているんじゃないかなと私は思うのです。

 

今回も公開期間は短く気軽に観に行けない状況ですが、

1はhuluで配信されている上に2は早くもレンタルが始まっているので

気になったら是非是非観て頂きたいです。

 

 

また何かあったら書きます。