12.oh.9

吸って吐いて、また吸って。

セトウツミ(映画)

【公式サイト】映画『セトウツミ』7月2日(土)全国ロードショー!

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別冊少年チャンピオンにて連載中の漫画が映画になりました。

 

漫画の実写作品化が何かと騒がれる今日この頃ですが、

ここ数年出会った中で私が一番面白いと言える漫画が

最高の形で実写化された、そんな映画でした。

 

上に貼った特報動画がひたすら一時間半ほど続くような映画です。

好きだと感じた人は観ましょう。

 

 

 

これだけで充分に魅力が伝わると思うのですが、

とりあえずいつものようにあれこれ書きます。

 

漫画でも絶妙な間が笑いを誘う作品なのですが、

実写化されたことによって本当の「間」を

表現できているところに強みを感じました。

二人の間に生まれた絶妙な間の背景に

犬の散歩をするおばさん、

後ろに映っている一軒家に入っていく人達、

走っていく配達バイク、

これらが加わるだけで妙に面白いんです。

 

瀬戸と過ごす時間を内海は心底楽しんでいることや

樫村さんの群を抜いた可愛さに瀬戸が夢中であること、

そんな可愛い樫村さんのアプローチを受けているのに

振り向く様子を微塵も見せない内海が変わり者であること、

笑いの要素として出てくるけど瀬戸も内海も

実は複雑な家庭事情を抱えていること、

映像を通してこれらが真っ直ぐに伝わってくるのですが、

実はこれ、原作を読んでいても感じる事なんですよね。

 

原作通りに実写化し漫画と同じものを伝えながら

映像でしか表現できない面白さを見せてくれるという、

まさに理想の実写化作品だったと思います。

 

基本的には予告動画にも映っている階段のシーンが続くのですが、

”あの1カットの為にわざわざ撮ったのか…”と思う場所もぽつぽつあって

漫画だと簡単にできる表現を手間を惜しまずに実写化したからこそ

魅力的な映画に仕上がったんだろうなぁと

観終わってから気づかされた部分もありました。

 

あとはすごく個人的な好みの話なのですが、

瀬戸と内海という全くタイプの違う男の子の個性が

制服の着方に現れるのを実写で観ると地味にテンションが上がります。

 

 

恋や部活も青春かもしれないけど、

どーでもいいことをダベっていられる瞬間こそ

一番の青春なのかもしれません。

 

 

また何かあったら書きます。

 

HN collection シリアルキラー展

16/6/9 〜 7/10 特別展示 HNコレクション「シリアルキラー展」のご紹介 ヴァニラ画廊

 

見に行ってきました。

その名の通りの題材なので苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平日の夕方だというのに物凄い数の人がいて圧倒されました。

美術展といえば喉に違和感を覚えるほど乾燥した空気の中で

肌寒いくらいの室温が保たれているものですが、

夏の気候と人混みとで蒸している室内に

扇風機が置かれているだけという光景は、

ここにあるものは芸術として評価されるようなものではなく

物好きな人が個人的に集めたに過ぎないものだ

という事を思い知るには充分でした。

 

 

作品自体に対する感想はというと、

”いかにも”な作品が多くてちょっと意外でした。

猟奇的な事件が想像できないような

それでいて言い表しがたい不気味さを放っている、

そんな作品が並んでいるのを勝手に想像していました。

 

いかにもな作品ていうのは詰まるところ

流血していたり体が欠損していたりする絵なんですけど、

見ていてすごく気になったのが、

絵が上手い上手くないに関わらず

”首が切られている絵はみんな頸椎が描き込まれている”

というところでした。

翌日出先で偶然「権力と暴力」を主題とした

作品を中心に活動している方の絵を見る機会がありまして

その中にも首を切られている絵はあったのですが、

頸椎の表現は特になかったんですよね。

これはただ単に絵のタッチの問題かもしれませんが…。

 

全体的には稚拙なのに腿のラインはやたら艶めかしい絵もあったりして、

どのような形であれ何度も人体と向き合ったからこそ

表現できる部分なのかもしれないと一人で納得していました。

 

 

それからもう一つ、

”細かい作業を繰り返すことを厭わない気配のある作品が多い”

というのも気になりました。

 

石垣を構成する岩が一つ一つ丁寧に描き込まれた風景画、

点描画の狼、複数枚存在する同じ構図の絵、

アイスキャンディの棒を集めて作った寄せ木細工のような置き時計。

これらからは何か一つの物事に執着する強さを感じました。

 

 

絵画だけでなく立体物や手紙なんかも展示されていたのですが

作品そのものよりそれらに添えられた作者…

殺人鬼の犯行や人となりを説明したボードの方が

注目を集めている光景は異様であると同時に、

会場にいる人の殆どが檻の中の猛獣を見ているような

自分とは全く関係のない向こう側の世界を見ているような

雰囲気を放っていてどの展示物よりも不気味でした。

 

 

シリアルキラーの大半は荒れた環境で育った背景を持っている中、

何の問題もない平和な家庭で育ったにも関わらず

薬物に手を出し妄想に取り憑かれ10人以上を殺害したという

ハーバート・マリンの存在には衝撃を受けました。

作品を見ている皆が無意識に引いている一線の上に彼は立っていて、

誰もがいつどこから来るかも分からないどす黒い狂気に駆られて

一線の向こう側へ行ってしまう恐ろしさを抱えているんだという

現実を見せつけられたような気分になりました。

 

 

現実を見せつけられたようだと言いましたが、

会場には「現実」もしっかり展示されていました。

今は無きエド・ゲインの墓の拓、

ボニー&クライドが警察の一斉射撃で殺害された時に

クライドが穿いていたジーンズの欠片、

H.H.ホームズが作り上げた殺人ホテルの外観写真などの

紛れもない現実はどんな作品よりも存在感を放っていて圧倒されました。

 

 

今回の展示の中で唯一引っかかった事なのですが、

末期ガン等の患者の為に安楽死装置を開発した

ジャック・ケヴォーキアンは殺人鬼なのでしょうか。

彼の装置で安楽死した患者は100人以上いたようです。

自ら装置を動かすことの出来ない患者の為に装置を作動させたことで

二件の殺人罪に問われて捕まったようなのですが、

そうなると他の患者は自ら選んで死んだということですよね。

自殺幇助を法で認めるとそれを悪用した殺人が起こることは想像できますし、

それは当然あってはならないことです。

しかし、生き続ける苦しさと死ぬ瞬間の苦しさを天秤にかけて

前者の方がつらいと判断せざるを得ない状況に置かれている人に

安楽死はあってはならない、自ら命を絶つのはよくないことだ、

と言い放つのはどうなのでしょうか。

生きる苦しみを理解できない健全なる人は”正しい”のでしょうか。

 

 

話が逸れました。

戻しましょう。

 

 

シリアルキラーの中には悪魔崇拝者(サタニスト)や

自らカルト教団を立ち上げた人もいたようなのですが、

端整な顔立ちに惹かれて集まる人は多かったという説明に驚きました。

色の白いは七難隠すと言いますが、

顔が良いのは一番隠してはいけない難まで隠すようです。

 

 

 

展示会の存在を知ったのが今月に入ってからだったので

行ったのも感想を書くのも期間ギリギリになってしまいましたが、

10日の16時頃までやっているようなので興味のある方は是非。

 

 

 

また何かあったら書きます。

 

クロードと一緒に Being at home with Claude

Being at home with Claude -クロードと一緒に-

 

R-15作品として上演された作品ですので、

念のため15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1967年7月5日。

モントリオール万博真っ只中のカナダで殺人事件が起こった。

被害者は裕福な名家出身の好青年。

自首してきたのは一人の若い男娼。

彼の隙のない手配によって取り調べは裁判長の執務室で行われた。

外には大勢のマスコミが集められている。

取り調べは36時間も続いたが、未だに事件の形すら見えてこない。

若い男娼、刑事、速記者、警護官。

たった四人だけの部屋で、物語が始まる。

 

 

刑事に聞かれても名前を答えず

被害者の名前を挙げられることも拒絶し

ただただ自分が感じた風の感触や

意識の定まらない感覚に支配されていたことを語り

何があったのかをハッキリ話さない男娼と

彼にひたすら苛立ち声を荒げる刑事を見て

ミステリーのような物語なのかと思っていたのですが、

謎だとかそういった複雑なものではなく

ただ真っ直ぐに在った愛の物語でした。

 

客と寝ることでしか、交わっているつかの間の時間しか、

人を感じる事の出来なかった男娼…イーブ。

彼はあの人…クロードと出会うことで

肌を合わせていない時も、触覚だけでなく視覚や聴覚でも、

人を、そして愛を感じる事を知ったのでした。

身も心も通じ合い、何もかも感じたからこそ、

イーブはクロードとの愛がいつまでも

どこまでも続くものではないということも感じ取り、

その果てに在ったものが殺人事件だったのです。

 

今まで感じたこともなかった本当の愛、

取り調べの中でイーブは

それを言い表すに相応しい言葉が見つけられず

もどかしさに悩むと同時に

一番近いであろう抽象的な表現で伝えたところで

刑事には伝わらないだろうという虚しさに苦しみます。

 

感じること、感じさせることが仕事である男娼と、

取り調べを通じて人間関係や動機などありとあらゆる事を

言葉にまとめさせ真実を掴むことが仕事である刑事、

この二人が向き合いぶつかり合うことの意味を強く感じました。

そしてイーブが証言すること、

話すことが肝である裁判の象徴である裁判長のテリトリーで、

ありとあらゆる事を伝えるのが仕事であるマスコミを集めて

取り調べに挑んだところにも、

彼の「ありのままに伝えたい」思いの強さがあったのだと思います。

 

クロードの部屋で過ごした時間を愛おしそうに語る

イーブの口からタイトルでもある「クロードと一緒に」

という言葉が出た瞬間は胸がいっぱいになりましたが、

二人の愛はクロードの部屋の中でしか存在できなかった結末を知ると

「being at "home" with Claude」という原題に胸が締め付けられました。

 

 

過去数回に渡って上演されてきた本作ですが、

今回は朗読劇として上演されました。

普通の舞台と同じようにセットが存在しているし、

役者さんは椅子に座ったり小道具に触れたりするのに、

なぜ台本を手に持つ朗読劇として上演されたのか。

その答えはクロードに本を読んでもらったことがあると

嬉しそうに語っていたイーブの中にあるように思えました。

彼が読んでくれるのならキャロットケーキのレシピでも心地よかっただろう。

その言葉の中にこそ、体を重ねる以外にも

愛を感じていた瞬間があったように感じられました。

 

 

 

素直に言いますと、

初めて観た今回だけで作品のメッセージを

全て感じ取ることは難しかったです。

それでも私は、言葉があるのに伝えきれない、

伝わるからこそ言葉が要らないことがあるのだ、

というメッセージだけは確かに感じました。

 

 

と書いている今も、

作品から感じたことが上手く言葉に出来なくて

もっと他に言葉があるんじゃないかと思えてきて

もどかしい思いをしています。

 

いつも通り何も知らないまま観に行くことを決意していたのですが、

作中と同じ7月5日にこの作品に出会えたことを嬉しく思います。

これだけは、言葉選びに迷うことなく言い切れます。

 

 

また何かあったら、

というかもう一つ話題があるので

そちらも近いうちに書きます。

 

花と太陽と雨と

ニンテンドーDSソフト|花と太陽と雨と -終わらない楽園-

Amazon.co.jp: 花と太陽と雨と: ゲーム

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主人公・モンドスミオの職業は探し屋。

探し屋とは、名前の通り依頼されたモノを探す仕事である。

ある日、スミオの元に一件の依頼が届く。

”空港に仕掛けられた爆弾を探し出してほしい”

依頼を受けたスミオはロスパス島へ向かい、

リゾートホテル「花と太陽と雨と」で依頼人と会うのだった。

 

 

タイトルやパッケージからは一切分かりませんが、

シルバー事件の続編…同じ世界での物語です。

 

ジャンルは前作と同じアドベンチャーなのですが、

十字キーで好きにキャラを歩かせることが出来たりと

ゲームらしさが格段に上がっています。

上がっている、というか、いかにもゲームらしくなっています。

最初は51作品らしくないと感じるかもしれませんが、

ゲームらしいゲームになっている部分に対するメタ発言が

絶妙なさじ加減で出てくるのを見ていると、

これも間違いなく51作品だなぁと安心します。

 

作中に酒、タバコ、犯罪要素が

表現規制の風刺と絡めて出てくるのですが、

内容の修正が一切ないまま移植されたDS版のCERO区分が

Aに収まっている辺りはお見事としか言いようがないです。

 

ゲームの肝である謎解き部分は前作より大幅に増えていますが、

作品の設定上答えが全て数字で構成されている上に

作中に登場するガイドブックの中に答えは潜んでいるので、

今作も変に足止めを食らうことなく物語を楽しむことが出来ます。

 

シルバー事件は物語を”読む”部分が多く”社会”が主体になっていたのに対して、

今作はスミオが他の登場人物と”会話”をすることが何よりも重要であり

”個人”が主体なんだという違いがとても興味深かったです。

 

途中で少し触れた通り今作はオリジナルのPS2版と移植のDS版がありますが、

据え置き機でゲームをプレイする余裕がある人なら確実にPS2版がオススメです。

音楽がとにかく素晴らしいです。

音楽の為だけにPS2版を選ぶ価値があります。

気軽にプレイできるからという理由でDS版を買ったのですが、

クリアした後にオリジナルと移植で主題歌が変わっていると知り、

結局PS2版も買ってクリアしました。

あと、DS版はカメラワークが微妙に感じる部分が多かったのも

PS2版を薦める理由のひとつです。

オリジナル版のパッケージに

「映画を撮るような気持ちで作りました」

という51氏のコメントが載っているゲームで

カメラワークが微妙なのはちょっとキツいなぁと思いました。

 

でも、DS版にももちろんイイ部分はあります!

PS2版では謎解きをする場面でしか相棒のコンピューター

通称キャサリンを起動することが出来なかったのですが、

DS版では好きな時に起動して様々な資料を見ることが出来ます。

謎解きにガイドブックを使うという話をしましたが、

このガイドブック、読み物としても大変よく出来ていて

隅々まで読んでも飽きません。

(PS2版発売時に公式攻略本のような形でガイドブックが”本”として出版されていたようなのですが、

既に絶版になっている上に中古品の価格が高いからこのような配慮がされているのだと思います)

登場人物の簡単なプロフィールが見られるようにもなっているのですが、

killer7をプレイしているとなるほどと思う部分があって

51作品が好きならば十二分に楽しめます。

killer7についてもそのうち書くつもりでいます。

 

DS版で追加されたオマケの謎解きは物語と関係なく

フツーに頭を使って解く問題ばかりなので、

これはスルーするのもやり込むのもプレイヤーの自由だと思います。

 

 

つまり結論から言うと、

PS2版もDS版もプレイした方が楽しい

ってことですね。

 

 

現行機でも手軽にプレイできる今作の移植版に次いで

シルバー事件のリメイクが決まっている訳ですが、

来年辺りにこの2作の正式な続編タイトルが発表されたりしないんですかね…?

ファンサービス満載な形のEDを見せつけられた側としては

期待するなという方が無理な話なのですが!!!

 

 

 

また何かあったら書きます。

 

RESERVOIR DOGS

www.amazon.co.jp

 

急にタランティーノ監督の作品が気になったので観ました。

 

 

強盗に失敗した男達が裏切り者を炙り出そうとする。

言ってしまえばそれだけの話です。

些細なことなんです。

彼ら以外にとってはどうでもいいかもしれない話なんです。

でも壮大で、とんでもない話なんです。

 

痺れるほどにカッコいい事だけは確かです。

 

 

 

全然関係ないんですが部屋の蛍光灯が切れて真っ暗です。

F××k!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

また何かあったら書きます。

 

闇金ドッグス3

映画『闇金ドッグス2&3』公式サイト

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1作目、2作目とは全く違う面白さでした。

 

まず1作目という同じ時間軸にいた須藤、えりな、沢村が

安藤抜きで繋がっていく時点で面白かったです。

また登場人物が早い段階で揃いながらも

誰がやらかすのか、誰とぶつかるのかが読めないまま

各々のお金が絡んだ日常が描かれていく展開はハラハラします。

そして何より、今回まさかの主役を果たした須藤司の

魅力と成長っぷりがこれでもかというくらい強く描かれていました。

 

えりなに騙されて大金を失い、

当然安藤にはケジメをつけろと言われ、

ホストの延長みたいな事をして繋いでいた客から

強引に金を回収しようとするも失敗、

最後はプライドもクソもあったもんじゃないと

塩田に頭を下げようとまでするのですが、

その瞬間はじめて須藤の意地が生まれるのは凄かったです。

生まれて間もない意地の行き場を持て余して

ぐるぐるする須藤は、ハッキリ言ってかわいいです。

 

えりな、聖子、沢村の事務所で不遇な目に遭っているアイドル達、

芸能界で夢を追いかける女性と向き合うことで須藤は

ホスト時代に一度抱いた”夢を叶えたい”という思いに

縛られている自分に気づいたんだろうと思います。

そういった部分と頭が良くないという欠点を受け入れて

自分にしか出来ない闇金の生き方を見つける須藤の成長は素晴らしく、

闇金ドッグスでありながら爽やかな気持ちになれる作品に仕上がっていました。

 

個人的に印象に残ったのは、えりなが須藤に過去を打ち明けるシーンでした。

沢村に夢を食い物にされた経緯は話しながらも

日向との件は一切語らなかったえりなの姿に、

前作でホストを辞める羽目になった経緯を語った須藤と

ヤクザから闇金へ転職した本当の理由を明かさなかった安藤を思い出して、

1,2があって生まれた3に彼女が出てきた意味の大きさを感じました。

 

過去にも登場した人物が多い中で初めて出てくる聖子は

ステージママという説明から何か恐ろしいものを想像していたのですが、

闇金ドッグスの世界に出てくるとは思えないくらい

純粋で真っ直ぐで応援してあげたくなるキャラクターでした。

ていうか、前作に出てきた”母親”が怖すぎたんだよ…。

 

沢村に関しては「ツケが回ってくる」の一言に尽きるので、

この辺は実際に作品を観てスカッとして頂きたいです。

 

安藤もしっかり見せ所はあるのですが、行動がだいぶ穏やかになっていて

(穏やかと言うより、金貸し屋らしくなったと言った方が相応しいかも)

須藤だけでなく安藤も成長または変化しているんだなあと思いました。

出番が少なくてもキメるところはキメる安藤がとにかくカッコよく、

そりゃあ安藤を見る須藤の目もキラキラするよなと思いました。

 

 

闇金ドッグスの続編が出る、須藤も登場すると知った時

真っ先に自分は成り上がっていく安藤と

破滅していく須藤の物語を想像していたので、

2,3と二人の成長が描かれていくのはとても意外でした。

 

闇金ドッグスというタイトルからしてアングラっぽく、

殺伐としたイメージを持つ人が多いと思いますし、

イメージ通り人間のドロドロした部分もたくさん出てきます。

それでも安藤忠臣と須藤司という、

カッコ良くてカッコ悪くてどこか憎めない二人がいることで

今までにないタイプの作品になっているんじゃないかなと私は思うのです。

 

今回も公開期間は短く気軽に観に行けない状況ですが、

1はhuluで配信されている上に2は早くもレンタルが始まっているので

気になったら是非是非観て頂きたいです。

 

 

また何かあったら書きます。

 

シルバー事件

The Silver Case

www.youtube.com

PlayStation®Store | プレイステーション® オフィシャルサイト

(ゲーム単体のページが上手く貼れなかったのでシルバー事件と検索してください)

 

 

つい先日、PCでのHDリマスター版配信が発表されましたね。

 

架空の国家「カントウ」の都市、24区。

シルバー事件”を起こしたと言われる伝説の犯罪者ウエハラカムイと、

彼を取り巻く環境が大きく動き始める1999年が作品の舞台です。

 

都市内で起こる犯罪の”伝染”を防ぐ為に犯罪を処分する

24署の凶悪犯罪課に配属された主人公の視点で物語が進む

Transmitter

元上司からカムイに関する依頼を受けたフリーライター

モリシマトキオの視点で物語の隙間を埋める

Placebo

二つのシナリオをプレイすることで物語は進んでいきます。

Transmitterだけプレイしていく事も可能なのですが、

DJミキサーとターンテーブル2台をベースにしたメニュー画面らしく

二つを交互にプレイするのがオススメです。

 

作中に出てくるネットでの日記に対する台詞は

今でもSNSで取り上げられて話題に上がりますが、

他にも、インターネットが発達し急速に変化していく社会、

そのスピードの中で麻痺していく人々の感覚、

メディアに取り上げられては消費されていく事件と、

99年に発表されたものとは思えない程の鋭さを

ありとあらゆる方向から突きつけてくる作品です。

 

フィルムウィンドウというシステムによって一つの画面の中に

CG、静止画、テキスト、時にはアニメーションや実写映像が存在する演出は

各シーンの魅力や緊張感を最大限に引き出していて、最高にクールです。

アドベンチャーでありながらゲームらしい謎解きを最小限に抑え、

深いストーリーに没頭できるようになっている作りもまた斬新です。

小説や映画、ドラマのようでありながら、

それらだけでは決して体感することの出来ない

ゲームならではの面白さを感じました。

 

”過去ヲ殺セ”

物語の果てにこの言葉の意味するものは在ります。

ですが、本作をプレイしている時、

作中に存在する問題や現実は間違いなく”今”であり

「1999年=過去」という感覚が殺されているような錯覚を覚えます。

 

 

居もしない理想の読者を想定して日記を書くのは孤独な作業だ、

と語る作品についてブログを書くという何ともおかしな状況になっていますが、

「若い人たちにはそれが必要」らしいので気にしないことにします。

 

先日紹介したリンダと同じく本作もPSstoreなら600円ちょいで買えますので、

秋が来る前にやってみるのもいいかもしれません。

 

 

また何かあったら書きます。